放射線科 放射線技術科

概要・特色

『放射線科』と『放射線技術科』は、専門技術を用いた治療・安全な検査・正確な画像診断に尽力しています。

放射線科の業務は、画像診断とIVR(血管内治療をはじめとする画像支援治療)からなりたっています。

専門医による質の高い読影と治療を通じて治療の医療のレベルアップに貢献できるよう努力しています。

CT(320列)やMRI(1.5テスラ)などの最新医療機器を用いて行った検査結果を放射線科の専門医が読影し、質の高い診断レベルを実現しています。また、各種血管内治療(動脈硬化による血管閉塞に対するステント手術など)はじめ、カテーテルを用いた治療でもIVR専門医による高度な技術を駆使して診療にあたっております。救急および病診連携の分野にも迅速・高品質な医療を心がけて参ります。

放射線技術科の業務は、医師の指示のもと、X線や磁気を用いた検査を行い、国家資格を有する『診療放射線技師』と『受付助手』にて、チーム医療の一員として安全な検査の実施と正確な画像診断情報の提供に努めております。また、地域の医療機関として、病診連携依頼の検査や24時間365日の救急外来対応を通して、安心・信頼に基づく質の高いサービスの提供を心掛けています。

理念

  1. 患者さまの立場に立った対応に努め、常に思いやりと優しさを持って接します。
  2. 最新の放射線医療技術の取得のため、自己研鑽に励みます。
  3. 適正な機器管理の実施・被ばく低減・安全確保・ダウンタイム短縮・コスト削減に努めます。

主な治療・検査
(一部抜粋)

1運動器カテーテル治療

慶応大学出身の奥野祐次先生(現在横浜で奥野クリニックを開業)が考案された治療法で『運動器カテーテル治療』という方法です。

これまでカテーテルで痛みをとるという治療法はありませんでした。

しかし奥野先生が考案された動脈から薬剤による塞栓術(薬剤によって新生血管(炎症によって生じた余分な血管)の血流を抑えること)を行うことで、難治であった痛みが改善されることがわかりました。

当院ではIVR(カテーテル治療)専門医が2017年4月から着任し、この運動器カテーテル治療を準備してきました。現在この治療法は保険適応ではありませんので、すべて自費の治療となります。金額は肩関節の場合は27万円からとなります。外来・入院ともに対応します。

橈骨動脈からカテーテル治療
運動器カテーテル治療

血管造影室にて、症状のある側の手首あるいは肘の動脈から穿刺してカテーテル肩の血管に進めて薬剤を注入します。

当院の血管撮影装置は国産島津社製 最新鋭のTrinias C12 MIXで世界トップクラスの画質です。

対象疾患

三ヶ月以上継続する治療抵抗性(他の治療によって改善の乏しい)の下記領域における慢性疼痛がある患者さまが対象です。

  • 肩・肘関節:肩関節周囲炎、肘関節上顆炎
  • 手領域ではヘバーデン結節やブシャール結節
    ヘバーデン結節:親指から小指のDIP(第1)関節変形
    ブシャール結節:人差し指から小指のPIP(第2)関節変形
  • 股関節:OA(変形性関節症)や術後の関節周囲の疼痛
  • 膝関節:変形性関節症に関連した関節周囲の慢性疼痛

近年になって疼痛部位に生じた異常な微細血管とそれに伴走する神経が痛みシグナルの原因であるとする仮説があります。

Alfredsonらは慢性化した各種腱炎について超音波診断装置で観察される血流信号の増加と痛みの関係を指摘し、これらの症状に対して超音波診断装置で確認される血管内に硬化剤を投与することで血流を遮断し、疼痛の緩和が得られたことを報告しています(1,2)。

  1. 1) Ohberg L, Alfredson H. Ultrasound guided sclerosis of neovessels in painful chronic Achilles tendinosis: pilot study of a new treatment. Br J Sports Med 2002; 36:173-175.
  2. 2) Ohberg L, Alfredson H. Sclerosing therapy in chronic Achilles tendon insertional pain-results of a pilot study. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2003; 11:339-343.

該当の症状でお困りの患者さまは担当医師(かかりつけ医)へご相談いただくか、当院の外来にお問い合わせください。

外来に奥野祐次著の『長引く痛みの原因は、血管が9割(ワニブックスPLUS新書132)を置いています。読書希望の方はお申し出ください。

奥野祐次著の『長引く痛みの原因は、血管が9割

2一般撮影(レントゲン)

一般撮影

一般撮影とは通称レントゲン(X線撮影)のことです。

一般撮影室では、2つの部屋で胸部・腹部、全身の骨の撮影、骨密度測定などX線を使用する検査を行っています。

撮影範囲内の下着の金具類、湿布やカイロ、アクセサリー、金属などは診断の妨げになりますので、撮影する際に外して頂き、検査着に着替えて頂く場合があります。

妊娠されている方もしくは妊娠の可能性のある方は必ず診療放射線技師にお伝え下さい。

3骨密度測定

骨に含まれるカルシウム等のミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症の診断を行います。当院では腰椎や大腿骨頚部、前腕を検査に応じて測定しています。検査時間は5分~10分程度です。

一般撮影と同じで測定範囲内に診断の妨げになるものは外すか、検査着に着替えてもらう場合があります。

妊娠されている方もしくは妊娠の可能性のある方は必ず診療放射線技師にお伝え下さい。

4乳房X線撮影(マンモグラフィー)

乳房X線撮影

認定を取得した女性の診療放射線技師が、乳房専用装置を使用し、乳房を台の上に置き、圧迫板で薄く伸ばした状態で撮影をします。

不安な事やお聞きになりたい事などがありましたら、いつでもお気軽にお尋ねださい。

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5透視検査

透視検査

透視室では、多種多様な検査を行っています。

フラットパネル搭載の島津製X-TV装置を使用し、被曝低減に努めています。

透視検査の画像

透視検査の画像

6CT検査(Computed tomography:コンピュータ断層撮影)

CT検査

X線を用いて、身体の輪切り画像を撮影する検査です。寝台に横になり、部位により呼吸を止めて撮影します。所要時間は5分~10分程度です。

ペースメーカー装着の方(胸部検査の場合)、妊娠の可能性のある方は医師にお伝えください。

世界最高水準の320列CTを導入しています。

各部位のCT画像

CT検査画像

大腸CTの詳細はこちら

冠動脈CTの詳細はこちら

7大腸CT検査

大腸CT検査

内視鏡やバリウムを肛門から入れる代わりに細いチューブを入れて炭酸ガスを注入し、大腸を膨らませてCTを撮影します。

その画像を用いてコンピュータ処理を行い、内視鏡のような写真を作り診断する検査です。

特徴
  • 短時間で、苦痛が少ない検査です。
  • 内視鏡ができない方にも検査が行えます。
  • 三次元的に観察できるため、大腸の全体像や他の臓器との関係が正確にわかります。
  • ポリープなど細胞・組織検査はできません。また、病変の色や硬さの情報は得られません。そのため、大腸CTで異常を認めた場合は内視鏡での精査、治療が必要です。
  • 少量ですがX線被曝があります。
苦痛が少なく、安全に行える検査です。

注入する炭酸ガスはすぐに吸収されるため、痛みは一時的であることがほとんどです。合併症として腸管穿孔(腸に穴があく)や痛みによる血圧低下などがありますが、その頻度は非常に低く安全性の高い検査です。

大腸CT検査の流れ
  1. 【1】ガスで大腸を拡張
    肛門へ細いチューブを挿入し、大腸へ炭酸ガスを注入します。
  2. 【2】CT撮影
    仰向け、うつ伏せの状態でそれぞれ撮影します。撮影時間は10秒程度です。
  3. 【3】検査終了
    炭酸ガスは空気に比べて速やかに体内に吸収されます。

大腸CT検査の流れ

8冠動脈CT検査

冠動脈CT画像

X線を照射し、撮影した画像でコンピュータ解析をして立体的な画像や血管の走行画像を作成し、心臓の状態や働きを調べる検査です。

当院では、最高性能の320列マルチスライスCT装置で検査しています。

この装置は0.35~3秒という非常に速い撮影が可能であり、患者さまに負担の少ない検査を行うことができます。

この検査で、心臓に酸素や栄養を送る冠動脈の血管の状態や心臓の全体像がみることができます。

冠動脈CT検査の流れ
  1. 【検査前】
    食事は6時間前から控えていただきますが、お水・お茶は飲んでもかまいません。
    血管をより描出しやすくするために血管をひろげる薬を使用します。
    また、心拍の速さが検査に影響することがありますので心拍を落ち着かせる薬を使用する場合があります。
  2. 【検査中】
    体に心電図シールをつけて心臓の動きを把握しながらCT撮影を行います。
    造影剤という画像を見やすくする薬を静脈注射しながら検査を行いますので一時的に体が温かく感じることがあります。
    検査室スタッフといつでも会話できますので、気分が悪くなった場合はすぐにお知らせください。
  3. 【検査後】
    造影剤の尿への排泄を促すために、飲み物の制限がない方は、いつもより少し多めにお水・お茶を飲んでください。

9MRI検査(Magnetic Resonanse Imaging:磁気共鳴画像)

MRI検査

MRI検査とは、磁石と電波を利用し臓器や血管の水素原子核を画像化させて、診断を行う検査です。筒状の装置に全身が入り、工事現場にいるような大きな音が鳴ります。X線を使用しないため、被ばくはありません。

H28.12月よりMRIが新しくなりました。
  • 時間短縮と画質の向上
  • 静音機能の追加
  • ショートガントリー と 大きなボア径
    (以前より体が入る長さの短縮と筒の径が大きくなりました。)
注意事項

強い磁力を利用して検査を行うため、磁石に反応する磁性体(金属類)は持ち込めません。
(ペースメーカー、酸素ボンベ、時計、ヘアピン、補聴器、アクセサリー、入れ歯、歯の矯正等。)

ペースメーカーについては、MRI対応のものであっても当院では検査をいたしかねます。

ご不明な点がありましたら、お気軽に診療放射線技師にお尋ね下さい。

10血管造影検査

血管造影検査

血管造影検査とは、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、臓器の状態を血管の走行から把握し、治療や手術を決定する重要な検査です。

当科では、放射線科医師・診療科医師・看護師と連携をし、IVRを行っています。

IVRとはインターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology)の略です。日本語訳として一般的に『放射線診断技術の治療的応用』という言葉が用いられますが、『血管内治療』、『血管内手術』、『低侵襲治療』、『画像支援治療』もほぼ同義語として使われています。

TAE(動脈塞栓療法)

肝臓の腫瘍を薬で塞栓し、腫瘍が大きくならないようにする検査です。

血管造影検査tae

PTA(経皮的血管拡張術)

血管が細くなり、血流が悪くなってしまった部分に風船を用いて拡張し、元に近い状態に戻す検査です。

血管造影検査pta

11認定・専門技師

公益財団法人 原子力安全技術センター 認定 第1種 放射線取扱主任者 1名
公益財団法人 安全衛生技術試験協会 認定 第1種・2種 作業環境測定士 1名
特定非営利活動法人 日本X線CT専門技師認定機構 認定 X線CT認定技師 1名
一般社団法人 日本消化器がん検診学会 認定 胃がん検診専門技師 2名
大腸CT認定技師 1名
大腸CT技術施設認定(施設として)1名
NPO法人 日本消化器がん検診精度管理評価機構 認定 胃がんX線検診技術部門 B資格 2名
胃がんX線検診読影部門 B資格 1名
NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構 認定 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師 4名
社団法人 日本放射線技師会 認定 画像等手術支援認定放射線技師 1名

【臨床技術能力検定】
検査技能検定エックス線CT検査 3級 1名
検査技能検定消化管撮影 3級 1名
検査技能検定一般撮影 3級 1名
検査技能検定MRI検査 3級 1名

医師紹介

専門医等資格

  1. 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  2. 日本IVR学会専門医

専門分野

  1. 画像診断
  2. インターベンション(脳神経、肝胆膵)
  3. ステントグラフト治療
  4. 画像処理

医療に対する方針・理念

患者さまの立場からの最善の医療を迅速に行うこと

専門医等資格

  1. 日本医学放射線学会放射線診断専門医
  2. 検診マンモグラフィー読影認定医B

専門分野

  1. 画像診断

医療に対する方針・理念

患者さま一人一人への貢献