高血圧・心不全センター
心不全の予防・治療に地域全体で取り組んでいます。
ごあいさつ
2024年6月より済衆館病院高血圧・心不全センターを発足いたしました。
急増しており、今後も増加を続けるといわれる心不全の予防と包括的治療を行っています。
心不全ガイドラインに即した適切な検査と薬物的治療を行い、必要があれば近隣の高次機能病院に紹介・診療依頼を行い、常に最適で最先端の医療をうけていただけるよう連携を行います。
包括的心臓リハビリテーションでは当院スタッフやご本人、ご家族がチームとなって、心不全入院を繰り返さないように薬物療法・運動療法・作業療法・薬剤指導・生活指導・栄養指導などを行っていきます。
高血圧は心血管疾患や心不全の重要な要因と考えられており、すでに心不全の初期段階といわれています。しっかりとした高血圧の治療により、心不全のステージ進行を遅らせることの重要性もわかってきており、高血圧を適切に治療し、将来の心血管疾患の発生や心不全入院を減らすことは当センターの重要な目的の一つです。
当センターでは高血圧の原因の精査や治療方針のご提案を行い、高血圧の治療の必要性について皆様への周知も行っていく予定です。
今後急増する心不全の治療において、地域のクリニックの先生方や介護領域の方々と協力・連携し、地域全体で心不全の患者さまを診て支える『心不全地域連携』の必要性・重要性もわかってきています。
当センターではこの『地域全体で患者さまを支える心不全地域連携による診療』を展開し、患者様が安心して治療を受け、生活していただけるシステムづくりにも、地域の先生方や介護領域の方々にご協力いただき、連携しながら取り組んでまいる所存です。
すでにお住まいの地域のクリニックに通院・ご処方いただきながら、当院で心臓リハビリテーションをうけることのできる体制や、循環器系の検査や専門的な診療の際のみ当院に受診いただくというような体制もとっております。
さらに患者さまやかかりつけ医の先生方になるべく負担少なく、簡便に当院高血圧・心不全センターをご利用・ご紹介いただき、心不全や弁膜症、高血圧などの精査や治療のご提案をさせていただくために循環器専門外来も開設しました。
当センターは当院のリハビリセンター、透析センター、認知症センターなどとも協力し、患者様にも地域の先生方にも高血圧・心不全診療でお役に立ち、利用いただくことができるよう、まい進していく所存でございます。
お気軽にお問合せいただき、必要時にはご受診・ご紹介をお願いいたします。
医療法人済衆館 済衆館病院
高血圧・心不全センター長 今村 亜希子
心不全かなと思ったら
1そもそも 心不全の原因は?
『心不全』とは心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、徐々に生命を縮める病気(症候群)です。
心臓が悪くなる病気や生活習慣は全て心不全の原因となり得ます。
- 心筋梗塞・心臓弁膜症・不整脈などの心臓病。
- 高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満などの生活習慣病
- 喫煙
- 過度の飲酒
- 塩分の摂りすぎ
- 過労
- ストレス
- 運動不足
- 睡眠不足
- 感染症
2心不全 4つのステージ
心不全はステージの早い段階では症状がないこともあり、はっきりしないこともあります。しかし進行してしまうともとの状態にもどることは難しく、治療も困難になります。
いかに早く見つけて、適切に検査・予防・治療を行うかが重要です。ご自身やご家族で症状にチェックがついたり、少しでも原因に思い当たることがあれば、『当院の循環器内科』あるいは『かかりつけ医の先生』にご相談をください。
3チェック表で確認!
チェックが付いたら循環器内科受診をおすすめします。
皆さまのその一歩が将来的に心臓や生活を守ることにつながります。
- 息切れがする
- ヒューヒューゼイゼイする
- 咳が出る
- 動悸がする
- 顔や足がむくむ
- 胸が痛い・苦しい
- 体重が急に増えた(1週間で2kg以上)
- 身体がだるい・疲れやすい
- 以前より行動範囲が狭くなった
- 急に体力がおちた
- 食欲がない状態が続く
- 夜横になって眠れない
地域連携による心不全診療
1地域連携による心不全診療
心不全は様々な原因で起こり、いったん発症するとがんより予後が悪い場合もあり、しっかりとした予防と治療が必要です。
当院では、『地域全体で患者さまを支える心不全地域連携による診療』を展開しておりますので、『循環器系の検査』や『専門的な診療の際』に受診いただく体制が整っています。
地域全体で患者さまを支える心不全地域連携による診療
当院の循環器内科は、『腎・透析センター』『リハビリテーションセンター』『認知症疾患医療センター』などと協働し、病院全体として患者さまの心臓を支えるための取り組みを行っています。
さらに『地域のかかりつけ医の先生方』と緊密に連携し、高血圧・心不全の予防から治療・リハビリなどを通し皆さまの治療・生活をサポートすべく取り組みを全力で行っています。
2心不全の診断と検査
心不全が疑われる場合
『当院の循環器内科外来』や『かかりつけ医の先生』にご相談ください。
まずは下記の検査を行います。
- 問診(息切れや動悸の有無、危険因子など)
- 聴診
- 胸部X線検査
- 心電図検査
- 血液検査(BNP、NT-proBNPなど)
原因精査や重症度の判定
上記の検査で心不全が疑われる場合は、
- 心臓超音波検査
- ホルター心電図検査
- 運動負荷検査
- 冠動脈CT検査 など
にて、原因精査や重症度の判定を行い、治療方針を立てます。
3心不全の治療
- 発症を予防する(初回の入院を予防する)ための外来診療は非常に重要です。
- 急性心不全や慢性心不全の急性増悪に対する入院治療を行います。
- 退院後は外来にて適切な薬物治療を継続しながら『包括的心臓リハビリテーション』などで再入院の予防を図ります。
当院では、心不全ガイドラインに即した適切な検査と薬物的治療を行い、必要があれば近隣の高次機能病院に紹介・診療依頼を行い、常に最適な医療をうけていただけるよう連携を行っています。
※高次機能病院での治療を終えられたのちは、再び当院でのリハビリ入院や外来治療、外来リハビリなどで受け入れる体制も整っています。
高血圧は心血管疾患や心不全の重要な要因と考えられており、すでに心不全の初期段階といわれています。当院の循環器専門外来では、高血圧を適切に治療し、将来の心血管疾患の発生や心不全入院を減らすために『しっかりとした高血圧の治療』『患者さまやご家族へのご指導』を行っています。
包括的 心臓リハビリテーション
長時間安静にしていると、心臓の機能はますます低下し、全身の筋力も衰えてしまいます。
そのために筋肉や骨を鍛えることで心臓の機能を助けることを行います。これが『心臓リハビリテーション』です。
包括的心臓リハビリテーションでは、当院スタッフやご本人・ご家族がチームとなって、心不全入院を繰り返さないように服薬指導・運動療法・栄養療法・生活管理などを行っていきます。
詳しくは、包括的心臓リハビリテーション のページでご案内しています。
患者さま・ご家族へ
当センターでは『地域全体で患者さまを支える心不全地域連携による診療』を展開し、患者さまが安心して治療を受け、生活していただけるシステムづくりにも、地域の先生方や介護領域の方々にご協力いただき、連携しながら取り組んでいます。
すでにお住まいの地域のクリニックに通院・ご処方いただきながら、当院で心臓リハビリテーションをうけることのできる体制や、循環器系の検査や専門的な診療の際のみ当院に受診いただくというような体制も整えておりますので、お気軽にご相談下さい。
地域のクリニックの先生方や介護領域の方々へ
患者さまやかかりつけ医の先生方になるべく負担少なく、簡便に当院高血圧・心不全センターをご利用・ご紹介いただき、心不全や弁膜症、高血圧などの精査や治療のご提案をさせていただくために循環器専門外来も開設しました。
当センターは当院のリハビリセンター・透析センター・認知症センターなどとも協力し、この『地域全体で患者様を支える心不全地域連携による診療』に取り組んでいます。
お気軽にお問合せいただき、必要時にはご受診・ご紹介をお願いいたします。
患者さまをご紹介いただく流れ
ご紹介の流れ・記入用紙・連絡先などは、こちら で詳しくご案内しています。
ご不明な点などは、お気軽に患者支援センター(地域医療連携の窓口)にご連絡ください。
医師紹介
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高血圧・心不全センターへのお問合せ
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担当者不在の場合がございます。予めご了承ください。