緩和ケア病棟
痛みや精神的苦痛を伴う患者さまのための入院専用フロアです。
緩和ケア病棟の開設にあたって
当院は急性期病院として、がんの手術や化学療法に力を入れてまいりましたが、平成28年3月より、念願の緩和ケア病棟をオープンすることができました。
広い空間と個室主体のきれいで静かな環境に重点を置き、患者さまとご家族の食事空間の確保、調理室をそろえております。
幸いがん性疼痛看護認定看護師をはじめ多くのスタッフに恵まれ、がんの再発や治療で苦しんでおられる患者さまのオアシスになれるよう、職員一同努力してまいります。
緩和ケア病棟はホスピスと違い、介護に疲れたご家族のご要望があれば短期入院も承ります。ご家族の皆様にとっても癒しの空間となれば幸いです。
医療法人済衆館 済衆館病院
名誉院長 秋山 清次
医長 井上 保
その方らしく生きるために
私たち緩和ケア病棟スタッフは、お身体だけでなく、心のつらさも軽減できるよう他職種との連携を図り、患者さまとご家族が安心して療養生活が送れるように『その人がその人らしく生きる』を目標に支援していきます。
フロア紹介
緩和ケア病棟とは、がんと診断された患者さまを対象にした専門病棟です。
患者さまの精神的、肉体的苦痛に対処するため、医師・薬剤師・がん性疼痛看護認定看護師・公認心理師・理学療法士・ソーシャルワーカーなどいろいろな職種が連携してチーム医療を行います。
全20床以外にも、終末期の患者さまとご家族が安心して過ごして頂くための空間や設備が整っています。
やさしく穏やかな時間の中でその方らしい時間をお過ごしいただけます。
理念
- 患者さまひとりひとりのご希望に添った終末期医療を行います。
- 患者さまとご家族の身体的及び精神的つらさに対する支援を行います。
- 地域の医療機関と連携し、患者さまが自宅に帰る手助けを行います。
治療の方針
- 患者さまの苦痛(痛みや脱水症状など)を和らげる治療を中心に行います。
- 抗がん剤治療、手術は行いません。
- 胸水や腹水貯留による苦痛があれば、ドレナージを行います。
- 肺炎などの感染症があれば、抗生剤の点滴を行います。
入院治療の対象となる患者さま
保険診療の制約により、がん患者さまと後天性免疫不全症候群の患者さまに限ります。
- 患者さまとご家族が緩和ケア病棟への入院を希望される場合
- 身体的、肉体的苦痛により、自宅での生活が困難な場合
- 在宅介護をされているご家族の休養のための短期入院(レスパイトケア)
- がんの治療中であっても、手術後であっても、つらい時は入院が可能です。
苦しいときは我慢しないで、いつでもご利用ください。我々スタッフと一緒に、少しでも有意義な日々にしていきましょう。
入院を希望される場合
まずは緩和ケア外来(要予約)受診をお願いします。
『入院の必要性』『治療方針』『時期』を検討させていただきます。
※主治医の紹介状をお持ちください。
※ご本人が来院できない場合はご家族の方でも結構です。
緩和ケア外来の日時は外来担当医表(専門外来)でご確認頂けます。
医師紹介
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