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病院の薬剤師は、どんな仕事をしているのか紹介します。 |
●その1 調剤業務外来 |
主に入院患者さまの調剤を行っています。
医薬分業に伴い、外来処方のうち院外処方せんの発行率が約99%となり、現在は入院処方が中心となっています。薬剤師は、医師が指示した処方内容が適正であるかを確認してから調剤を行います。疑問点や問題点がある場合は、必ず医師に直接確認し適宜訂正などを求め、妥当性の確認された処方について調剤を行います。
さらに、安全第一を心がけて別の薬剤師が再確認(ダブルチェック)しています。
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● その2 注射薬調剤 |
主に入院中の患者さまが安全に、安心して注射薬による治療を受けられるように努めています。2名以上の薬剤師の視点で処方内容をチェックして、問題が無ければ患者さまの病棟へと薬剤が運搬されます。 |
● その3 持参薬鑑別 |
入院される患者さまの他院や調剤薬局で調剤され持ち込まれたお薬(持参薬と呼びます)を鑑別(薬の名前や薬効等を調べます)して記録を残しています。このことにより、担当医師が持ち込まれたお薬を継続して内服するのか、中止するのかを判断することができ、またお薬の重複投与を避けることができます。
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● その4 薬剤管理指導 |
患者さまの薬物治療に対する理解を深め、不安を解消し、正しい服薬をしてもらうためにベッドサイドにおうかがいし、直接、面談、説明をし、薬に対するご理解を深めています。
患者さまの薬歴管理(投与された薬剤用法用量、相互作用、重複投与、併用禁忌、配合変化等)を通して、また、表情や会話から薬物療法の臨床効果,有害事象を評価し、医師・看護師への情報のフィードバック、処方提案等を行っています。 |
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● その5 抗がん剤の無菌的調整 |
抗がん剤は、調製する医療従事者や調製環境への暴露の危険があるため、薬剤科内の無菌調整室内にある安全な設備(安全キャビネット)を使用して、抗がん剤のレジメン(薬剤の組み合わせとその用量およびスケジュールが書かれた予定表)に基づき薬剤師が、調製を行い、また、投与量が適正かどうか、副作用が出ていないかをチェックしています。無菌調製を行う事により治療の安全向上に努めています。 |
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● その6 医薬品情報業務 |
医薬品を安全に使用するためには、新たに承認された効能・効果、用法・用量や、日々更新されていく副作用、使用上の注意などの情報を常に最新の状態で入手しておく必要があります。そのため、厚生労働省ホームページなどから情報を収集、評価し、院内への情報提供を行っています。 また、医薬品についての問い合わせに対して、これまでに蓄積した文献や書籍、製薬企業より入手した情報にて回答を行っています。 |
● その7 チーム医療への参画 |
当院では、感染制御チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチーム(PCT)、認知症サポートチーム(DST) などに一員として活動しています。
私たち薬剤師も、各チームに所属し「薬の専門家」として患者さまのより良い治療に役立つ努力をしています。また、昨今、新規薬剤の開発が進む中、薬剤科では、新しい知識を得るために日々研鑽し勉強会なども行っています。 |
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