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■臨床検査技術の業務 |
臨床検査技術科では、各診療科が病気の診断・治療効果・経過観察をスムーズに行うために幾種類もの検査を行っています。
臨床検査は大きく2つに分かれます。 1つは患者さまから採取した血液・尿・便・痰・髄液等を用いて検査をする検体検査と、2つ目は患者さまに直接接して検査をする生理検査(心電図・脳波・超音波等)があります。 |
■臨床検査技術科の使命 |
患者さまの立場に立ち迅速でかつ正確な検査結果の提供に努めています。
診察の前に採血・心電図等を行い最新の検査結果を基に診察を行える体制づくりや、二次救急に対応すべく24時間365日緊急検査が出来るような勤務体制を整えています。
検査結果の精度を保証するため毎年、日本医師会・日本臨床検査技師会・愛知県臨床検査技師会などの精度管理事業を行っています。当検査室で測定した精度管理試料の値が参加施設の平均値と比べてどうかや、尿一般・血液・生理検査の画像、臨床症状等の設問から考えられる正解を導き出すものもあります。
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日進月歩で医療水準が進歩している現在、私たち臨床検査技師も各々の検査レベルを上げるべく努力をしています。各専門技術・知識の習得の為外部勉強会・研修会に参加することはもちろん、内部での勉強会・伝達講習会等を積極的に行い、質の高い検査を実施できるよう努めています。その結果、超音波検査士や認定救急検査技師等の認定資格取得という成果につながっています。
また情報発信として医師・看護師だけでなく患者さま向けの情報をシリーズ化して行っています。生理検査室前のホワイトボードに最新版を掲示しています。3ヶ月に1度更新していますが過去のシリーズもお声掛け頂ければ閲覧可能です。 |
■ 臨床検査技術科の紹介 |
スタッフ(2023.9現在)
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●一般検査
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尿・便・穿刺液(髄液・胸水・腹水)などを材料として、その性状や成分の分析を行います。またインフルエンザやノロ等のウイルス迅速検査、白癬菌検査も行います。 |
●血液凝固検査
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血液の各血球成分の定量や白血球分類、血液凝固機能、血液中のPH・O2・CO2濃度の検査を行います。 |
●輸血検査
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血液型検査や不規則性抗体スクリーニング・交差適合試験などを行い、安全な輸血療法ができるように努めています。また術前に自分の血液を貯血し輸血を行う自己血輸血も行っています。 |
●生化学免疫検査
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自動分析装置を用いて血液中の生化学・内分泌・腫瘍関連・感染症等の定量分析を行います。多種の項目を組み合わせ疾患の診断や経過観察を行います。 |
●細菌検査
感染症の疑いのある疾患に対し、血液・喀痰・尿・便等の材料を用いて培養を行い菌同定を行い、その菌に対してどの薬剤が効くかを調べます。
通常は専門の検査センターで検査を行っています。
また院内感染対策委員会のICTチームの一員として検出菌情報を共有し院内感染防止対策に取り組んでいます。 |
●病理細胞診検査
生検検体・手術材料・各種細胞材料を染色し腫瘍や細胞の良性悪性の鑑別を行います。
専門の検査センターで標本を作製し、病理医が診断を行っています。
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●循環器生理検査
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心電図にも安静時と長時間(24時間心電図)や運動負荷(階段やトレッドミル)があります。症状に合わせ必要な検査を行うことができます。 |
●呼吸生理検査
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COPDの診断や手術前に呼吸機能チェックとして行われます。 |
●神経生理検査
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脳波、神経伝導検査などがあり、微量な電位を専用の医療機器を用いて測定します。 |
●超音波検査
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人体に無害の超音波によって、心臓・乳腺・腹部・頸動脈・四肢動脈・深部静脈・甲状腺などの画像検査を行っています。 |
●終夜睡眠ポリグラフ検査
睡眠時無呼吸検査です。一泊入院で睡眠時の脳波・心電図・呼吸状態等をみるため機器を装着し眠っていただきます。
睡眠時無呼吸(SAS)外来で検査結果をもとに診察を行います。(毎週土曜日) |
●その他に、聴力検査・血圧脈波検査・皮膚灌流圧検査等の検査も行っています。
生理検査は予約で行うものや、時間のかかる検査もあります。
外来患者さんへの各種検査の予約・検査説明を外来処置室と分担して行っております。 |
私たち臨床検査技術科は、各診療科の医師の希望に沿えるよう迅速かつ正確な検査結果
を出し、患者さまの負担や不安を極力少なくなるよう努めています。
生理検査室、検体検査室、超音波検査室、健診センターだけでなく処置室、病棟、救急
外来等にも出向いております。
検査に関する不明な点や心配な点があれば遠慮なく声をかけて下さい。 |
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