知っていればその時役立つ話-その3-

40 入院したら様々な不安や悩みが出てきます そんな時はいつでもご相談ください! マンスリー済衆館だより 希望 第133号(2018年4月号)より あなたの住み慣れた地域でご自分らしい生活を続けるために私たち(地域医療連携室)はサポートしています 日本では以前から少子高齢化がすすんでいますが、2025年には国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上となる超高 齢社会を迎えることが予想されています。それに伴い医療や介護への需要が増加することが見込まれていますが、病院や施設のベッ ドには限りがあるのも事実です。 そこで国としては2025年を目途に、重度の要介護状態となっても可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで 続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を推進しています。 介護が必要になったら・・・ 介 護 ■在宅系サービス: ・訪問介護・訪問看護・通所介護 ・小規模多機能型居宅介護 ・短期入所生活介護 ・24時間対応の訪問サービス ・複合型サービス (小規模多機能型居宅介護+ 訪問看護)等 ■介護予防サービス 通所・入所 住まい 地域包括ケアシステムの姿 通院・入院 病気になったら・・・ ・地域包括支援センター ・ケアマネジャー いつまでも元気に暮らすために・・・ 生活支援・介護予防 相談業務や サービスの コーディネートを 行います。 老人クラブ・自治会・ボランティア・NPO 等 ・自宅 ・サービス付き 高齢者向け住宅等 認知症の人 ■施設・居住系サービス ・介護老人福祉施設 ・介護老人保健施設 ・認知症共同生活介護 ・特定施設入所者生活介護 等 ※地域包括ケアシステムは、おおむね 30分以内に必要なサービスが提供さ れる日常生活圏域(具体的には中学校 区)を単位として想定 ・急性期病院 ・亜急性期 ・回復期 リハビリ病院 日常の医療: ・かかりつけ医 ・地域の連携病院 医 療 ●入院から介護保険のサービス利用に至るまでの流れについて 入院設備を備えた病院では急な病気やケガをしたり、罹っていた慢 性的な病気が悪化したときなど、重篤な病状・症状に対して、外来通 院では対応が難しい場合は入院し必要な検査、治療を行うことになり ますが、治療が終わり、症状が安定すれば退院となり、基本的には長 く入院することができません(※1)。しかしご高齢ともなると一度の入 院をきっかけにADL(移動、排泄、食事、更衣、洗面、入浴などの日常 生活動作)の低下をきたし、介護が必要な状態となることもあります。 但し、家族だけで介護していくには体力的、時間的に限界があるのも 事実です。そのような時には介護保険における在宅サービス(※2)を 利用し、適切な介護を受けることができます。 ●介護保険サービスを受けるためには 住民票のある市町村に申請(65歳以上、または40歳から64歳で 特定疾病(※3)に該当する人)して“介護や支援が必要な状態であ る”と認定される必要があります。次に訪問調査・医師の意見書をもと に審査会を経て、介護が必要な状態かどうか、またどのくらいの介護 が必要であるかの決定がおります。 その後、介護支援専門員(ケアマネジャー)を依頼して頂き、どうい うことで困っているのか、どのようなサービスを利用したい/できるの か課題分析をし、介護支援専門員よりサービス提供事業者へ手配を かけて頂いた後、サービス担当者会議で利用内容を確認し、利用者 や家族とサービス提供事業者双方の了承を得たうえで介護サービス 計画にもとづいたサービスを利用します。 ●医療ソーシャルワーカーにご相談ください ここまで入院から在宅サービス利用に至る流れについて、簡単では ありますが説明をさせて頂きました。しかしながら、入院ともなれば患 者さんご自身、ご家族にとっては様々な悩みや不安を抱えることもある かと思います。そのような際は当院MSW(医療ソーシャルワーカー) までご相談下さい。MSWは病棟毎に配置されており、患者さまご自 身、ご家族の抱える心理的・社会的・経済的な悩みに対し傾聴し、適 用できる制度の紹介や必要に応じて行政、各サービス提供事業所、 施設等と連携をとりながら、退院後の安心した生活を送れるようお手 伝いをさせて頂きます。 また当法人では介護保険サービスの事業として居宅介護支援事 業所、通所介護、短時間通所リハビリテーション、訪問看護、訪問リハ ビリを設けていますので、利用をご希望・ご検討される方は各事業所 までお気軽にお問い合わせください。 ※1:引き続きリハビリテーションが必要な場合や、医学的管理のもと に療養が必要な場合など、継続した入院が必要であれば、適切 な病棟へ移る(病院を探す)こともあります。 ※2:在宅サービスには自宅で受ける訪問介護、訪問看護、訪問入浴 介護、福祉用具貸与、住宅改修費の支給や通って受ける通所 介護、通所リハビリテーションなどがあります。 ※3:現在、末期がん、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、後縦靭帯 骨化症、骨折を伴う骨粗鬆症、初老期における認知症、進行性 核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病、脊髄 小脳変性症、脊柱管狭窄症、早老症、多系統萎縮症、糖尿病性 神経障碍、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症、脳血管疾患、 閉塞性動脈硬化症、慢性閉塞性肺疾患、両側の膝関節又は股 関節に著しい変形を伴う変形性関節症が特定疾病の対象疾患 となっています。 お問い合わせ ●済衆館介護保険サービスケアプランセンター ☎0568-26-2156 ●済衆館デイサービスセンター ☎0568-21-1731 ●済衆館デイケアセンター ☎0568-21-0811 ●済衆館訪問看護ステーション(訪問看護/訪問リハビリ) ☎0568-39-5515 お困りの時は、いつでもご相談ください。

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