知っていればその時役立つ話-その3-

15 新病棟西館に 腎・透析センターが移設オープンしました マンスリー済衆館だより 希望 第108号(2016年3月号)より 済衆館病院は、地域における血液透析を必要とする患者さまの受け入れや、幅広い医療を目指して、平成20 年4月8日腎・透析センターを開設していますが、透析医療の需要に対応できるよう、この度平成28年2月22 日、8年ぶりに透析室の移転拡張を行うことでリニューアルしました。 【当院の透析医療の特徴】 地域の基幹病院としては、様々な合併症のある患者さまの透析が求められています。外来・入院を問わず必要 に応じた専門治療体制の中で透析治療を行っています。 急性腎不全から慢性腎臓病の治療を総合的に 一般内科外来と連携し、透析に至る前の慢性腎不全患者さまの治療から、新規の血液透析導入、血液透析 導入を行って間もない方の全身管理も行います。また、今まで透析を行っていなかった患者さまの急性腎不全に 対して、急性血液浄化療法も行います。 各患者さまの病状に適した透析処方を考え、それぞれの病状に応じた至適透析を提供いたします。通常の血 液透析以外にも、長時間透析、血液透析濾過、オンラインHDF、持続的血液浄化療法、アフェレーシス治療 (エンドトキシン吸着、β2ミクログロブリン吸着、白血球除去療法、LDL吸着、免疫吸着)も行っております。 シャントトラブル対応や定期的な検査で異常の早期発見を 必要に応じてシャント造影、経皮的血管拡張術、シャント手術を行います。また、定期的に血液検査、レント ゲン検査、エコー検査、CT検査などを行うことで異常を早期に発見できるように努めております。 制限のある厳しい食事療法を食べることが喜びとなるように 入院中の方のお食事は、病状と血液検査データに基づき、厳しい制限でなく、患者さまの生きる喜びとなる食 べることを大切にいたします。健康食を基本に化学調味料を使用せず、自然のだしや旨みで調理し、手作りの 温かいお食事を提供します。 通院の方も、快適な生活が送れるよう、食事療法や日常生活など透析患者さまが注意すべき点をスタッフとと もに一緒に考え、解決していきます。 【新 腎・透析センターの特徴】 透析専用の療養病棟を同じ階に新設したことにより、入院患者さまの腎・透析室センターへの移動がスムーズ になっています。また、透析ベッドを15床から20床に増床いたしました。最終的には30床を目指しております。 近々、午後透析の体制を整え、受け入れ人数を大幅に増加いたします。尚、ご自身での通院が困難な方には、 無料の送迎サービスをいたしております。 透析スペースでは、プライバシーを保ちつつ、透析中も快適に過ごしていただけるよう配慮した設計となって います。インフルエンザなどの感染症対策として個室での透析にも対応できるようになっています。 透析を受けられている間、風が体に直接当たらないような空調システムを採用し、空気の清浄化を行いなが ら快適に湿度と温度を保つことができます。又、優しい明るさの中で快適に透析時間を過ごしていただける工 夫をしております。 災害にも強い腎・透析センターへ 新 腎・透析センターでは、水道水から井戸水へ切り替え、災害時のラ イフライン遮断時に透析が可能となりました。 通院患者さまのみならず、リハビリや介護が必要な長期入院患者さまも広 く受け入れております。腎・透析センターについて詳細をご希望の方は、 以下までお電話にてお問合せください。

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